桐生市,中島歯科医院,矯正,小児,歯科口腔外科|インプラントをご希望の方

歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科
医療法人 明和会 中島歯科医院
群馬県桐生市琴平町11-11
TEL: 0277-22-0008

--- トピックス ---

オステオトームによる段階法上顎洞底挙上術(FSD)後のコーンビームCTを用いた骨改造評価

著者 中島 和敏

要旨

オステオトームを用いて上顎洞底挙上術をおこない、上顎洞内の骨造成部位の術直後とインプラント埋入前の変化をコーンビームCT(以下CBCTと略す)を用いて3次元的に分析し評価した。2006年から2011年までの間に中島歯科医院にてオステオトーム法を用いて15名の患者に段階法上顎洞底挙上術が行われ、臨床結果が後ろ向き研究として評価された。CBCT画像で上顎洞底は平均7.28mm(SD1.62)術直後挙上され、平均骨高径は9.55mmの結果が得られた。すべての症例でオステオトーム法によりインプラント埋入に必要な骨高径を得ることが出来た。粘膜穿孔等の術中、術後の合併症は認められなかった。手術侵襲と術後不快症状が少ないこの段階法上顎洞底挙上術は有効な骨造成法であることが示唆された。

緒言

上顎臼歯部においては、上顎洞の存在により既存骨の高径が低くなり通常のインプラント埋入が困難になる症例がかなりの割合で見られる。そこにはインプラント支持の不足や上顎洞粘膜の穿孔のリスクが存在する。このような症例においては骨高径を増加させ、成功裏にインプラントの埋入を可能にするため上顎洞底挙上術が必要となる。今までの見解では歯槽頂を介する方法は既存骨高径が5mm以上で、かつ上顎洞底の形態が比較的平坦な場合に用い、既存骨高径が5mm未満の場合は側方開窓術が推奨されている。
側方からの上顎洞挙上術に関しては多くの論文が発表されその予後も良好で、有用性のある術式として現在認識されている。しかし、一般的なインプラント埋入と比べると手術侵襲が大きく、上顎洞粘膜の穿孔や感染など術中、術後の合併症の発生も数%であるが報告されている。
一方、1994年Summersらにより発表された歯槽頂を介した上顎洞挙上術は、側方からのアプローチと比較すると歴史は浅いが、近年発表されている論文数も増えており、その予後も良好で有用性のある術式として認められてきた。

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増加してきた歯根破折

抜歯の主原因別割合

8020運動の成果もあると思いますが、残存歯数の増加は喜ばしい結果です。
しかし、新たな問題として歯があるからこそ起こるトラブル:根面う蝕や歯根破折が近年増加してきました。

2018年11月の公益財団法人8020推進財団による永久歯の抜歯原因調査での結果において抜歯の主原因別の割合で最も多かったのは歯周病(37.1%)、次いでう蝕(29.2%)、破折 (17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)の順となりました。

歯根破折による抜歯が3番目という結果は日常臨床に携わる者のとしてやはりかと感じでした。

神経を抜いて10年20年と経つと枯れ木のように歯も脆くなってくる事、さらに弾力性の少ない金属の土台が付いていると、より歯根破折しやすくなるとのデータもあります。
予防法:土台に金属を使用せず、ガラス繊維を束ねたファイバーポストとレジン(合成樹脂)を使用した土台すること、力の負担を軽減するようなかぶせ物にするなどの対策で歯根破折を多少とも軽減することができると思います。

症状:長期間無症状だった歯が、ある時急に症状が出てくるように感じる。「前の治療は覚えていないくらい昔」、「ずっと何もなかったのに」、「最近急に嚙むと痛くなった」は、垂直性歯根破折が疑われます。

治療法:もし歯根破折が確認されたら、残念ながらその歯は抜歯になります。
他の治療法として接着治療がありますが、結局抜歯に至るケースが多いのが実態です。


インプラントの歯周病

近年は歯科インプラントも大分普及してきました。しかし、その反面インプラントの歯周病も増加してきている現状を認識する必要があります。
歯を失う原因のトップは歯周病です。つまり歯を失った方の多くは歯周病の既往歴があると言うことです。
そして、インプラントの歯周病になるリスクとしてあげられているのが歯周病の既往歴のある患者さんであると、多くの研究で確認されています。

現在いくつかのインプラント周囲炎についての研究がありますが、インプラント周囲炎の患者の推定有病率は22%でかなり多くなっています。
インプラント治療を受けた患者さんの10人に2人はインプラント周囲炎にかかっているということです。

インプラント治療を受けた患者さんは、これで良く咬めるようになり一安心していると思いますが、これからが肝心で口腔ケアーを十分にしていく必要があります。特に歯周病の既往がある患者さんは下記のことを十分心に留め置いてください。

1. インプラント治療を行う前に歯周病の治療を完了しておく。

2. 日頃のプラークコントロールを十分に意識して行う。

3. 歯科医院での定期検診を必ず受け、歯周病の検査で現状の把握と磨き残し部位の確認を行い、磨き方のアドバイスを受け実行する。
また、歯科衛生士による専門的なクリーニングを受ける。

4. 糖尿病等の全身疾患のある患者さんは良い状態を保つよう管理する。

5. 喫煙習慣のある患者さんはできるかぎり禁煙するか、どうしてもそれができなければ節煙に努める。